まず、骨盤の形状を考えてみましょう。
骨盤は、中央に仙骨、左右に翼を広げた形の腸骨、前後に恥骨、坐骨といった骨格を各関節でつなぎ、形作られています。深く狭い男性の骨盤に対し、女性の骨盤は横に広がる形状です。
これは子宮によって、生命を育むためのものにほかなりません。妊娠時、分泌されるホルモン“リラキシン”は、各関節に働きかけ、靭帯を緩めるように作用します。この作用によって骨盤は、子宮を包み込むハンモックのように、さらにゆったりと広がるのです。
さて、このようにして子宮を保護してきた骨盤ですが、出産後自力では、なかなか元に戻れない場合がほとんどです。なぜならば、妊娠中のおなかの大きさと重さは、おおむね運動不足の要因となるからです。運動不足は、そのまま筋肉量の減少につながり、腹筋は言うに及ばず、骨盤内の深層筋であり、骨盤の機能を支えるはずの、腸腰筋・骨盤底筋群が、活力を失ってしまうのです。
さらにそこに腹腔内の内臓が落ち込むことにもなり、内臓機能の低下を招き、筋肉量が減り、弛んでしまったおなかや骨盤周辺には、筋肉の代わりに、皮下脂肪を蓄える結果となります。このような観点からも、産後の骨盤矯正が不可欠であることは、お解りいただけるでしょう。
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