骨盤を中心にして、下部は2本の足が大地を踏みしめ、上部には脊椎が伸び、人体の司令塔である脳を支えています。また、内部には腸や膀胱などの臓器があり、その内臓周辺の、腹部大動脈・大静脈の太い血管、神経を保護しています。そして女性にとっては、子宮、卵巣、妊娠中の胎児を守るための、堅固な城壁のような役割も果たしているのです。
さらに骨盤は、常に同じ形に固定されてはいません。自律神経の作用や体内のリズムによって、ゆるんだりしまったりを繰り返しています。これはどういうことかというと、活動を司る交感神経と、休息を司る副交感神経の働きによるものです。
たとえば朝は、活発な活動のために交感神経が作用して骨盤をしめ、夜は副交感神経の作用で骨盤はゆるみ、安眠を促します。また女性にとって月経は、最も重要な体のリズムですが、この時期には、通常骨盤をゆるませる副交感神経が優位になります。つまりこれらのコントロールが、日常生活の過剰なストレスなどによって滞り、正常に行われないことが、生理痛などの不快な症状の要因でもあります。
すなわち骨盤は、上半身と下半身のバランスを正常に保ち、人体のサーモスタットのような役割も果たしているのです。